衆院選の岩手3区で立憲前職の小沢一郎氏(82)が19回目の当選を確実にした。
盛岡総局で働く記者の私(27)にとって「小沢一郎氏」は遠い存在だった。祖父母と同年代。最初の政権交代を実現させたのは私が生まれる前。2009年の政権交代ですら記憶がおぼろげだ。そんな私が衆院選で本人を追い、周りの人たちへの取材を重ねるうち、抱いたのは「最後」への執念と、もやもやした感情だった。
「どうしても、本当に3回目の政権交代を実現したい」。公示された15日、立憲民主党の小沢氏は応援のため、千葉県市原市にいた。
垣間見えた重鎮の「危機感」
岩手から追いかけた。「小沢…